Googleの口コミを増やす正しい方法|規約違反にならない依頼のしかたとLINEを使った導線設計

「Googleの口コミを書いてくれた方には、次回100円引き」——店頭でこうした掲示を見かけたことがあるかもしれません。しかしこれは、Googleのポリシーに明確に違反する行為です。

結論から書きます。口コミの投稿と引き換えに、金銭・割引・商品・ポイントなどの対価を渡すことは禁止されています。 さらに、満足した人にだけ口コミを依頼し、不満そうな人には依頼しない「レビューゲーティング」も、Googleのポリシー上認められていません。

一方で、対価を渡さずに口コミの投稿をお願いすること自体は、Googleも公式に認めています。 問題は「頼んでいいかどうか」ではなく、「どう頼むか」です。

この記事では、Googleのポリシー原文と公式ヘルプにあたりながら、やってはいけないことを整理します。そのうえで、対価に頼らずに口コミを増やすための「依頼のタイミング」と「摩擦の少なさ」の設計を、LINEを使った具体的な導線まで落とし込んで解説します。

この記事でわかること

  • Googleの口コミ集めで違反になる5つの行為と、違反したときのリスク
  • 「ポイントを付与して口コミを集める」がNGな理由(Googleポリシーと景品表示法の両面から)
  • 対価を渡さずに口コミが増える3つの条件
  • LINEで口コミ導線を作る5ステップと、高評価・低評価それぞれの返信テンプレート

目次

1. Googleの口コミが店舗集客を左右する理由

店舗を探すとき、多くの人がGoogleマップやGoogle検索を使います。そこで表示されるのが、店名・写真・営業時間と並んで、星の評価と口コミです。

口コミが集客に効くのは、大きく分けて3つの場面です。

場面そこで起きていること
検索結果に出るかどうかGoogleはローカル検索順位の要素として「関連性」「距離」「視認性の高さ」を挙げており、口コミもビジネスの情報の一部として扱われます
クリックされるかどうか地図上に複数の候補が並んだとき、星の数と口コミ件数が比較材料になります
来店を決めるかどうか口コミ本文の内容(雰囲気・スタッフ対応・待ち時間)が、最後のひと押しになります

つまり口コミは、「上位表示」だけの話ではありません。表示されたあと、選ばれるかどうかに効いてきます。

ここで多くの店舗が悩むのが、「良いサービスを提供しているのに、口コミが書かれない」という状態です。

「満足して帰ってもらえている手応えはあるのに、口コミが月に1件も増えない」

これは珍しいことではありません。満足していることと、口コミを書くことは、まったく別の行動だからです。

口コミを書くには、スマホを開き、店名を検索し、ページを見つけ、星を選び、文章を考えて投稿する——という複数のステップが必要です。よほど強い感情が動かない限り、人はここまでやりません。

だからこそ、多くの店舗が「対価を渡して動機づけよう」という発想に流れます。しかし、その道はふさがれています。次章で確認します。


2. 【必読】口コミ集めでやってはいけない5つのこと(Googleのポリシー違反になる行為)

図解:口コミ集めで禁止されている行為と、許可されている依頼のしかたの対比

Googleは「マップ ユーザー投稿コンテンツ ポリシー」の中で、禁止および制限されているコンテンツを定めています。口コミ集めに関係する部分を整理すると、次の5つが該当します。

#やってはいけないこと具体例該当するポリシー項目
1対価と引き換えの口コミ依頼投稿してくれた人に割引・粗品・ポイント・ドリンク無料券などを渡す虚偽のエンゲージメント
2レビューゲーティング(選別)満足した人にだけ口コミを依頼し、不満そうな人には依頼しない評価の操作
3自作自演・投稿代行自分や知人の複数アカウントで投稿する/業者に口コミ投稿を発注する虚偽のエンゲージメント/なりすまし
4利害関係者による投稿従業員・元従業員・取引先など、利害関係のある人が自社に口コミを投稿する利益相反に基づくコンテンツ
5競合他社への低評価投稿ライバル店に星1を投稿して相対的に自店を上げる評価の操作/不実表示

ポリシー原文で確認する

推測ではなく、実際の記述を確認しておきます。Googleのポリシーには次のように書かれています。

対価について(虚偽のエンゲージメント)

「クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為」

これが禁止行為として明記されています。「直接的な金銭または現物が対価として支払われたクチコミまたは評価」も同様です。

選別について(評価の操作)

「顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする」

これが、いわゆるレビューゲーティングにあたります。「満足していただけたなら口コミをお願いします」という一文も、満足しなかった人を対象から外している以上、選択的な募集と受け取られる余地があります。

強要について

「クチコミを依頼する際、販売者がユーザーにその場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する」

店頭にタブレットを置き、会計時にその場で書いてもらうまで待つ、といった運用はここに触れる可能性があります。

利益相反について

「利益相反には、現在または過去の雇用関係、契約関係や顧問関係、利益相反となるその他の職業上のつながりや個人的なつながり」

スタッフやその家族に口コミを書いてもらう行為は、ここに該当します。

では、何が許されているのか

同じポリシーの中で、許可されている行為もはっきり書かれています。

「インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」

そしてGoogleビジネスプロフィールの公式ヘルプでも、次のように案内されています。

「クチコミを投稿してもらうために、Google リンクにアクセスするか、QR コードをスキャンするようユーザーに依頼できます」

つまり、対価なしで、内容を指定せず、実際に来店した人にお願いすることは、Google自身が推奨している方法です。この記事の後半は、この「許可されている方法」だけで結果を出す設計の話になります。

違反したときのリスク

ポイント: 違反のリスクは「口コミが1件消える」だけでは終わりません。

リスク内容
口コミの削除ポリシーに違反すると判断された口コミは削除されます。せっかく集めた分がまとめて消えることもあります
ビジネスプロフィールの制限口コミポリシーの違反により、ビジネスプロフィール自体に制限がかかる場合があります
復旧の手間制限がかかった場合、再審査請求を行い、審査を待つ必要があります
法令上のリスク日本では景品表示法(ステマ規制)の対象になり得ます(次章で詳述)

グレーゾーンを狙う施策は、うまくいっているように見える期間があるぶん、あとで一気に崩れます。積み上げた資産が一度に消えるという性質のリスクだと理解しておいてください。


3. 「ポイントを付与して口コミを集める」がなぜNGなのか

口コミの集め方を検索すると、「口コミ投稿でポイント付与」「レビューを書いてドリンク1杯無料」といった手法を紹介している記事に出会うことがあります。

これは推奨してはいけない手法です。理由は2つあり、それぞれ別のリスクです。

観点何に違反するか何が起きるか
Googleのポリシー虚偽のエンゲージメント(対価と引き換えの投稿依頼)口コミの削除、ビジネスプロフィールへの制限
日本の景品表示法ステルスマーケティング告示(2023年10月1日施行)措置命令、事業者名の公表

「星の数を指定していないからセーフ」ではない

よくある誤解が、「星5と指定していないし、内容も自由だから問題ない」というものです。

しかしGoogleのポリシーが禁じているのは、投稿の内容を指定する行為だけではありません。 「クチコミの投稿と引き換えにインセンティブを提供する行為」そのものが禁止されています。

星の数を指定しなくても、口コミを書いたことに対して割引やポイントを渡した時点で、対価と引き換えの投稿になります。

実際に行政処分を受けた事例がある

日本では2023年10月1日から、景品表示法にステルスマーケティング規制(ステマ規制)が導入されました。事業者の表示であることが消費者に判別しにくい表示が、不当表示として規制対象になっています。

そして2025年3月17日、消費者庁は医療法人社団スマイルスクエアに対し、景品表示法(ステマ告示)に基づく措置命令を出しました。

公表内容によれば、同法人が運営する歯科診療所において、来院者に対しGoogleマップの口コミ欄に「星5」の投稿をすることを条件として、5,000円分のQUOカードの提供または治療費からの5,000円の割引を伝えていたとされています。

これは「バレなかった事例」ではなく、実際に処分された事例です。口コミへの対価提供は、プラットフォームの規約違反にとどまらず、行政処分の対象になり得ます。

「ポイント」がすべてダメなわけではない

ここは誤解されやすいので、線引きを整理します。

施策判断理由
来店時のチェックインでポイント付与✅ 問題なし口コミと無関係な、来店に対する特典
LINE友だち追加・会員登録でポイント付与✅ 問題なし口コミと無関係な、登録に対する特典
誕生日にクーポンを配信✅ 問題なし口コミと無関係
自社アンケートに回答でポイント付与⚠️ 要注意回答内容を公開しない自社アンケートなら通常は問題ありませんが、Google口コミへの誘導と一体で運用すると対価提供とみなされる余地があります
Google口コミの投稿でポイント付与❌ NG口コミと引き換えの対価提供
低評価を消してくれたら返金❌ NG否定的な口コミの削除と引き換えのインセンティブ

ポイント: ポイントやクーポンという「手段」が禁止されているのではありません。それを口コミの見返りにすることが禁止されています。ポイント施策自体は、来店やチェックインなど別の行動に紐づける限り、まったく問題なく使えます。

チェックインへのポイント付与のように、口コミと切り離した特典設計については【QRコード読取で自動的にポイント付与が可能に】チェックインポイント機能のメリットと使い方で解説しています。


4. 対価を渡さずに口コミが増える3つの条件

対価は渡せない。では、どうやって増やすのか。

答えはシンプルで、依頼の「タイミング」と「摩擦の少なさ」を設計することです。口コミが増えている店舗は、動機づけが強いのではなく、書くまでのハードルが低いのです。

条件は3つあります。

条件1:満足のピークで頼む

人が口コミを書きたくなる感情は、時間とともに急速に薄れます。

タイミング心理状態
施術・食事・接客の直後満足度が最も高い。感情が新しい
当日中まだ体験を覚えている。写真も残っている
数日後記憶が薄れ、「もういいか」になる
1週間後ほぼ書かれない

つまり、依頼のタイミングが遅いだけで、口コミは増えません。 「今度お願いしよう」と後回しにするほど、成功率は落ちます。

美容室なら仕上がりを鏡で見た直後、飲食店なら食事を終えた直後、クリニックなら施術後の説明を終えた直後が、感情のピークです。

条件2:投稿までのタップ数を減らす

もうひとつが「摩擦」です。口コミを書くまでに何アクション必要かを数えてみてください。

たとえば、口頭で「Googleの口コミをお願いします」とだけ伝えた場合の動線を書き出すと、次のようになります(あくまで一般的な流れの例です)。

経路お客様がやること想定アクション数
口頭でお願いするだけ帰宅後に思い出す → Googleを開く → 店名を検索 → 正しい店舗を選ぶ → 口コミタブを探す → 星を選ぶ → 投稿6〜7
口コミ投稿用リンクを送るリンクをタップ → 星を選ぶ → 投稿3

途中で1つでも詰まれば、そこで離脱します。特に「店名を検索して正しい店舗を選ぶ」は、同名店舗やチェーン店があると想像以上に難所です。

投稿画面に直接飛ぶリンクを渡すことが、最も効果の大きい改善です。しかもこれは、Google公式が推奨している方法です。

条件3:人が頼む

3つ目は、機械的な一斉送信よりも、担当した人が頼むほうが応答率が高いということです。

「本日担当した○○です。よろしければ、感想をお聞かせいただけると励みになります」

この一文があるかないかで、受け取られ方は変わります。ここで大事なのは、内容を指定しないことです。

✅ 使える言い方❌ 避けるべき言い方
「率直なご感想をお聞かせください」「星5をお願いします」
「よろしければ口コミの投稿にご協力ください」「満足いただけたなら口コミをお願いします」
「今後の改善のためにご意見をいただけますと幸いです」「高評価をいただけると助かります」

右側がなぜダメか、もう一度確認しておきます。「満足いただけたなら」は、満足しなかった人を依頼対象から外しているため、肯定的な口コミの選択的な募集にあたる可能性があります。

ポイント: 依頼文は「全員に同じ文面」が原則です。誰に送るかを満足度で分けた時点で、レビューゲーティングのリスクが生まれます。


5. LINEを使った口コミ導線の作り方(5ステップ)

図解:来店からLINEメッセージ、口コミ投稿までの導線を表した立体フロー

ここまでの3条件——満足のピーク/少ないタップ数/人からの依頼——を、実際の店舗オペレーションに落とし込みます。

LINEはこの3つと相性が良いツールです。来店直後に届き、リンクは1タップで開き、店名で送れるからです。

ステップやること
1Googleのクチコミ投稿用リンクを取得する
2全員に同じ依頼文を用意する
3来店後のサンクスメッセージに添えて自動送信する
4リッチメニューに常設して、いつでも書けるようにする
5反応を見て、送るタイミングだけを調整する

ステップ1:クチコミ投稿用リンクを取得する

まず、口コミの投稿画面に直接飛ぶリンクを取得します。Googleビジネスプロフィールから発行できます。

手順操作内容
1パソコンのブラウザで、自店のGoogleビジネスプロフィールを開く
2「クチコミを読む」を選択する
3「クチコミを増やす」の共有アイコンを選択する
4表示されたリンクをコピーアイコンでコピーする(QRコードが必要な場合は、表示された画像を右クリックして保存)

ポイント: クチコミ用のQRコードは、現時点ではパソコンのブラウザでのみ生成できます。スマートフォンからはリンクの共有のみとなります。取得したリンクは、LINEメッセージ・メール・レシート・店頭POPなど、どこでも同じものを使い回せます。画面の名称や配置は変更される場合があるため、見つからない場合はGoogleの公式ヘルプで最新の手順をご確認ください。

このリンクをタップすると、お客様の画面には投稿フォームが直接開きます。店名を検索する必要がなくなる——これが最大の効果です。

ステップ2:全員に同じ依頼文を用意する

依頼文は1種類だけ作ります。満足度で出し分けないことが重要です。

本日はご来店ありがとうございました。担当させていただいた〇〇です。もしよろしければ、当店をご利用いただいた率直なご感想をお聞かせいただけますと幸いです。いただいたご意見は、今後の運営の参考にさせていただきます。▼ご感想の投稿はこちらhttps://(Googleのクチコミ投稿用リンク)※投稿は任意です。内容によって特典等はございませんが、 いただいたお声はすべて拝読しております。

この文面で押さえているポイントは4つです。

要素意図
「担当させていただいた〇〇です」人からの依頼にする(条件3)
「率直なご感想を」評価の内容を指定しない
「投稿は任意です」強要にならないようにする
「特典等はございません」対価と結びついていないことを明示する

最後の一文は入れなくても違反にはなりませんが、現場のスタッフが「特典をつけてはいけない」と自然に理解できるため、運用ミスの予防になります。

ステップ3:来店後のサンクスメッセージに添えて自動送信する

「満足のピークで頼む」を、人の記憶に頼らず仕組みにします。

LINEデジタル会員証を使っている場合、チェックイン(来店)をトリガーにして、一定時間後に自動でメッセージを送ることができます。

業種送信タイミングの目安
飲食店来店当日の夜、または退店の2〜3時間後
美容室・サロン施術終了の当日中
クリニック・整骨院施術当日の夕方(初診時は避け、2回目以降に送るのも一案)
ジム・スタジオ入会後、数回通って習慣化したタイミング

タイミングは業種や客層により幅があるため、まずは「当日中」から始めて、反応を見ながら調整するのが現実的です。

具体的な設定方法はLINEで来店後のサンクスメッセージ送信を自動化する方法で解説しています。トリガーの種類ごとの設計は“あと一通”で再来店を生む|LINE自動メッセージ11トリガー完全ガイドにまとめています。

ポイント: ここで絶対にやってはいけないのが、このメッセージに「口コミ投稿で100ポイント」と書くことです。自動化された導線は効率が良いぶん、違反も一気に規模が大きくなります。自動メッセージには対価を書かない——これだけは徹底してください。

ステップ4:リッチメニューに常設する

自動メッセージは1回きりですが、「あとで書こう」と思った人の受け皿も必要です。

LINEのリッチメニュー(トーク画面下部の常設メニュー)に「ご意見・ご感想」のボタンを置いておけば、思い立ったときにいつでも投稿画面へ飛べます。

置き場所効果
リッチメニューいつでもアクセスできる。会員証を開くたびに目に入る
会員証の機能ボタン来店・ポイント確認の流れの中で自然に見える
店頭POP(QRコード)LINE未登録のお客様にも届く

リッチメニューの作り方は【会員ランク毎にリッチメニューを変更可能に】セグメントリッチメニューのメリットと使い方を参考にしてください。

ステップ5:反応を見て、送るタイミングだけを調整する

改善するのは「タイミング」と「文面の分かりやすさ」だけです。送る相手を満足度で選別する方向には、絶対に改善しないでください。

ここでよくある誤った設計を、明確に否定しておきます。

❌ よく提案されるが推奨できない設計
1. LINEでアンケートを送り、満足度を5段階で聞く
2. 「4〜5」と回答した人にだけGoogle口コミのリンクを送る
3. 「1〜3」の人には店舗宛のご意見フォームを送る

一見すると丁寧な設計に見えます。しかしこれは、肯定的な口コミを選択的に募る行為そのものです。Googleのポリシーは「否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする」ことを禁じています。

代わりに推奨されるのは、次の設計です。

✅ 推奨する設計
1. 来店した全員に、同じタイミングで、同じ依頼文を送る
2. 満足度アンケートは送るが、口コミ依頼の出し分けには使わない
3. アンケートは「店舗の改善」と「個別フォロー」のためだけに使う

アンケートを使うこと自体は、まったく問題ありません。問題なのは、アンケートの結果で口コミ依頼の可否を分けることです。

アンケートで低評価をつけた方には、口コミ依頼を止めるのではなく、別途、個別に謝罪と改善の連絡をする。これが正しい使い方です。アンケート機能の基本はアンケート機能の使い方とメリットで解説しています。

ポイント: 「全員に同じ依頼をする」と、当然ながら低評価も一定数つきます。しかしこれは失敗ではありません。星5だけが並ぶプロフィールは不自然に見えるという側面もあり、実際にGoogleも肯定的・否定的双方のフィードバックがプロフィールの信頼性を高めると案内しています。低評価をゼロにする戦いではなく、低評価に誠実に返信する運用に切り替えてください。


6. 口コミ返信のテンプレート(高評価・低評価・クレーム)

Googleは公式ヘルプで、クチコミへの返信は顧客のフィードバックを重視している姿勢を示すものだと案内しています。返信は、投稿者だけでなくこれから来店を検討している人に向けたメッセージでもあります。

まず、返信の基本ルールを整理します。

ルール理由
すべての口コミに返信する高評価だけに返信すると、対応の差が可視化されてしまいます
コピペをそのまま使わない同じ文面が並ぶと機械的な印象になります。1文はその口コミ固有の内容に触れます
返信で割引やクーポンを提示しないGoogleは返信を宣伝目的で使わないよう案内しています。特に低評価の投稿者への金銭的な提案は、口コミの修正・削除と引き換えのインセンティブとみなされる恐れがあります
反論しない事実誤認があっても、公開の場での論争は第三者の目に悪く映ります
個人情報に触れない「〇月〇日にご来店の△△様」のような記述は避けます。医療機関では特に注意が必要です

高評価(星4〜5)への返信テンプレート

〇〇様このたびはご来店いただき、また温かいお言葉をお寄せいただき誠にありがとうございます。「(口コミ本文から具体的な一節を引用)」とのお言葉、担当スタッフにも共有いたしました。大変励みになります。今後もご期待に沿えるよう努めてまいります。またのご来店を心よりお待ちしております。〇〇店 店長 △△

ポイント:口コミ本文の一節に必ず触れます。「担当スタッフにも共有しました」は短い一文ですが、読んでいることが伝わる表現です。

低評価(星2〜3)への返信テンプレート

このたびはご来店いただきありがとうございました。また、ご期待に沿えない点があったこと、深くお詫び申し上げます。(指摘された内容)につきましては、現在、スタッフ間で共有し、〇〇(具体的な改善策)を進めております。貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。今後の改善に活かしてまいります。

ポイント:謝罪 → 事実の受け止め → 具体的な改善策、の順で書きます。「改善します」だけでは伝わりません。何を変えるのかを1つ具体的に書くと、他の閲覧者にも誠実さが伝わります。

強いクレーム・事実と異なる内容への返信テンプレート

このたびは、不快な思いをおかけしてしまい申し訳ございません。いただいたご指摘について、詳しく状況を確認させていただきたく存じます。お手数ですが、下記までご連絡いただけますでしょうか。〇〇店(電話:000-0000-0000 / 受付時間:〇時〜〇時)こちらで確認できる範囲の記録も見直したうえで、再発防止に努めてまいります。

ポイント:公開の場で詳細を争わず、オフラインの連絡先に誘導するのが基本形です。「不快な思いをおかけした」ことへの謝罪と、「事実を認めること」は分けて書けます。

明らかにポリシー違反の口コミがある場合

来店していない人の投稿、誹謗中傷、個人情報の記載、競合による嫌がらせなど、Googleのポリシーに違反する口コミは、削除をリクエストできます。

手順操作内容
1ビジネスプロフィールの「クチコミを読む」から、該当の口コミを表示する
2口コミ右上のアイコンから報告メニューを開く
3該当する違反理由を選んで送信する

ただし、削除するかどうかを判断するのはGoogleです。 「気に入らない口コミ」は対象になりません。リクエストが通らないことも当然あるため、削除に期待しすぎず、返信で誠実に対応するほうが現実的です。


7. よくある質問

Q. 口コミを書いてくれた方に、お礼のメッセージを送るのは問題ありませんか?

A. 対価を伴わない「お礼の言葉」であれば問題ありません。Googleの口コミへの返信自体、公式に推奨されています。ただし、お礼としてポイント・クーポン・割引などを渡すと、投稿と引き換えのインセンティブ提供にあたり違反となります。渡していいのは言葉だけ、と覚えてください。

Q. 店頭にQRコードのPOPを置くのはOKですか?

A. 問題ありません。Googleの公式ヘルプでも、QRコードをスキャンして投稿を依頼する方法が案内されています。ただし、会計時にタブレットを差し出してその場で書いてもらうまで待つ、といった運用は「その場で評価やクチコミを書くことを要求または強要する」行為に触れる可能性があります。あくまで任意で、後からでも書ける形にしておくのが安全です。

Q. 事実無根の低評価がついた場合、消してもらえますか?

A. ポリシー違反として報告することはできますが、削除の判断はGoogleが行うため、必ず削除されるとは限りません。報告と並行して、公開の場では簡潔に謝意と連絡先を示し、詳細はオフラインで確認するという返信を行うのが実務的です。返信の際に返金や割引を提案するのは、口コミの修正・削除と引き換えのインセンティブとみなされる恐れがあるため避けてください。

Q. スタッフや家族に口コミを書いてもらうのはダメですか?

A. ダメです。Googleは「現在または過去の雇用関係、契約関係や顧問関係、利益相反となるその他の職業上のつながりや個人的なつながり」に基づくコンテンツを禁止しています。従業員・元従業員・取引先・家族による投稿はこれに該当します。また、1人が複数のアカウントを使って投稿する行為も、虚偽のエンゲージメントとして禁止されています。開店直後で件数が少ない場合でも、この方法は使えません。


8. まとめ

  • 口コミの投稿と引き換えに、金銭・割引・商品・ポイントを渡すことはGoogleのポリシー違反であり、日本では景品表示法(ステマ規制)に基づく行政処分の対象にもなり得ます。 星の数を指定していなくても違反です。
  • 満足した人にだけ依頼する「レビューゲーティング」も認められていません。 アンケートの満足度で口コミ依頼を出し分ける設計は避け、来店した全員に同じ依頼文を送るのが正しい設計です。
  • 対価を使えない代わりに設計すべきは、満足のピークで頼む/投稿までのタップ数を減らす/人が頼むの3点。Googleのクチコミ投稿用リンクを取得し、来店後のメッセージとリッチメニューに置くだけで、動線は大きく短くなります。

口コミは、来店体験の延長線上にあります。だからこそ、来店したことを店舗側が把握できていることが出発点になります。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。個別の判断については、必ず専門家や公式の最新情報をご確認ください。

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